羽島市議会議員 野口よしひろ 公式ホームページ

羽島市議会12月定例会 一般質問要旨④

子ども達の学習環境と進路、家庭環境について

いじめ問題にみる家庭教育のありかたについて

家庭教育に関しては皆様もご承知の通り、教育基本法第10条に「家庭教育」の条文が新設され、「地方公共団体は家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない。」としています。今年も多くの児童がいじめにより命を落としました。これは悲しい現実であります。いじめの兆候があったにもかかわらず担任教諭が報告を怠ったケース、いじめの兆候を発見できず、その後のアンケートでいじめが発覚したケース等、様々なケースがありました。その中で考えますのは、家庭教育でもいじめの兆候を発見することはできないのかということです。
「家庭教育は社会教育の範疇である」という概念もございますが、学校・家庭・地域、言い換えますと、「学校教育・家庭教育・社会教育」この3本柱で切れ目のないいじめ対策を講じる必要があると考えますが、いじめ問題に対する家庭教育のあり方についてお考えをお伺いしたいと思います。

答弁

いじめ問題につきましては、本市のみならず全国においても取り組んでおりますが、学校・家庭でのコミュニケーションの大切さを改めて感じております。「羽島市子どものいじめの防止に関する条例」においても、保護者が子どもとの会話を大切にすることや、家庭・学校・地域が一体となって取り組むことの大切さを訴えております。その結果、いじめの認知件数は、平成25年度46件から平成26年度35件と減少しております。それとともに、家庭教育の観点から、7月の青少年健全育成大会では「家庭におけるコミュニケーションのスキルアップ」、10月のPTAの定期大会では「スマホ時代における家庭での対話力」をテーマに講演を頂き、親子のコミュニケーションについて考えました。また、11月の人権を考える会では、子ども達の作文を子ども達自身の声で発表してもらうことで、子ども達がとらえた、いじめに対する考え方や保護者との関わり方について、参加の方々と共有し合う取り組みを行いました。
羽島市教育委員会としましても、引き続き、家庭教育の大切さや取り組みの先進的な具体事例などについて、家庭・学校・地域・各種団体に普及・啓発をし、今後も家庭教育の充実に一層取り組んで参ります。

答弁についての返答

ご答弁ありがとうございました。
羽島市ではあまり浸透していないように感じられますが、岐阜県では毎月第三日曜日を「家庭の日」とする「岐阜県家庭の日を定める条例」がございます。是非、「家庭の日」を活用しながら家庭教育に関する事業を行って頂きたいと思います。
先ほど、学校・家庭でのコミュニケーションの大切さ、スキルアップについてご答弁がありました。教育全般、進路にかかわるお話になるかと思いますが、子ども達に対し、本市において文部科学省が示すような税金・社会保障・金融・経営・経済などの基本的な仕組みを学ぶと共に、社会技能いわゆるソーシャルスキルを身に着けるための「生きる力」を育む、一歩踏み込んだキャリア教育の充実を図ることはできないか私自身、模索しているところであります。
今年は道徳教育導入の施策実施に向け、学習指導要領の一部改正がございました。そして授業時間の増加などもあり、子ども達にとって、ここ数年で大きく学習環境が変わると思います。安倍政権政権では一億総活躍社会の実現を目指しております。羽島市の子ども達には今まで以上に、そして将来も活躍ができる「教育」が提供できるよう、教育委員会の皆様におかれましては、ご尽力頂きたいと思います。


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