羽島市議会12月定例会 スタート!
2020.12.7.(Mon.)
羽島市議会12月定例会・初日を迎え、3選された松井 聡 羽島市長が所信表明を述べられました。
発言内容は、下記の通りです。
皆様、おはようございます。
令和2年 第6回 羽島市議会定例会開会に当たりまして、ご挨拶を申し上げます。
本日は、定例会の開会をお願い申し上げましたところ、議員各位にはご出席を賜り、ありがとうございます。
私儀、このたび、引き続き、羽島市長としての重責を担わせていただくこととなりました。改めて、多くの市民の皆様方から寄せられました信託に基づく、責任の重さに身の引き締まる思いを致しております。
これからも、羽島市のさらなる飛躍のため、努力してまいりたいと考えております。
私自身の信念に従い、これまで通り、粉骨砕身、務めてまいりますので、市民の皆様方のご理解、ご協力を賜りますよう、お願いを申し上げます。
引き続き市政を担当するに当たり、この場をおかりいたしまして所信の一端を申し述べさせていただきます。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う経済の落ち込みが、我が国をはじめ世界に広がっています。
医療や介護の現場従事者の皆様方におかれましては、強い使命感を持って、業務にあたっていただいていることに、深く感謝の意を表します。
新型コロナウイルス感染症によって私たちの生活は一変をいたしました。
感染の拡大を阻止すべく、国及び岐阜県による感染予防対策に基づき、対応を徹底するともとに、羽島市としての施策を適時適切に、これからも実施をしてまいります。
私は、平成24年、市長就任1期目に、「羽島の今を変える」として行政運営に邁進し、平成28年2期目の再任の際には、「羽島の未来を創る」を目指し、事業運営に取り組んでまいりました。
このたびの、新たな4年間に際しましては、「羽島の躍進につなげる」とし、諸課題の解決に取り組んでまいります。
私は8年前の市長就任以来、信条でございます「市民第一主義」を継続し、「常に市民の皆様方のニーズに焦点を当て、すべての市政活動の中心に市民の皆様方を置き、市政評価は、市民の皆様の観点から行う。」ことを基本とした市政運営を進めてまいりました。
さらに、法令をはじめ社会ルールに則した正確なる情報を公表し、市政情報の透明性を高め、財政の安定化対策をはじめとした行財政改革を、推し進めてきたところであります。
コロナ禍により、国全体で税収入等の減少が見込まれる中、羽島市も例外ではありません。そのことを認識し、一歩も二歩も先を見通した政策を立て、決断をし、実行することが重要でございます。そして、県内・近隣自治体との連携を、より一層、緊密にし、共に地域をつくり上げることが、必要な政策課題ともなっているところでございます。
最重要課題の一つである、次期ごみ処理施設建設に関しては、岐阜市、岐南町、笠松町、そして羽島市の共同事業であり、次期ごみ処理施設の早期稼働は2市2町の共通認識であります。
そのような中、約10年難航していた建設予定地を、羽島市福寿町平方地区に決定することができました。前倒しが可能である事務手続き等を適正に実施し、ごみ処理施設の建設計画を短縮することができました。
これにより、稼働時期を早めることができ、先般、岐阜羽島衛生施設組合、組合議会として公表されたところであります。
地元市長として全力を挙げ、この事業短縮についても取り組んできたことは、申し上げるまでもありません。
命と暮らしを守る拠点である市役所新庁舎の建設では、新庁舎建設基金の創設から始め、令和3年11月の開庁予定に向けて、着実に建設が進められているところでございます。
さらには、羽島市民病院の維持に向け、経営状況の把握を徹底するとともに、自治体病院を持つ県内自治体と連携し、医療の確保対策を国に要望させていただいたところであります。
企業立地では、名神高速道路 岐阜羽島インター南部 東地区への企業誘致を行い、開発面積の9割を超えるまでに企業進出をいただくことができました。
さらなる企業立地を促進するため、県立看護大学の東側、北側区域を開発・誘致区域として岐阜県にお認めいただき、活動推進をしているところであります。
以上の重要施策のほかにも、当市においては、先送りされてきた社会資本施設の更新、不二羽島文化センターの大型改修をはじめ、かんぽの宿岐阜羽島払い下げによる経費負担、義務教育施設の整備促進等、多額の費用を要する事業が山積いたしております。
そのような中、今年度から実施している「財政の安定化対策」では、人口減少、少子化・高齢化社会を見通し、将来世代の負担を軽減すべく、「今、できること。今、すべきこと」を、市民の皆様方にお知らせしているところでございます。
受益者負担の原則に基づく利用料金等の改定についても、タウンミーティングなどで重ねてご説明し、今市長選挙においても、有権者の方々からご理解を得たものと考えているところでございます。
これら事務事業の推進は、多くの皆様方のご支援のたまものでございます。
私は、2期8年、愚直に市政改革を実施してまいりました。
この歩みを止めることなく、市民の皆様方と共に、より一層の市政改革を推し進めてまいる覚悟でございます。
そのために、3期目の羽島市政方針「羽島の躍進につなげる」を戦略として、次の5本柱を掲げてまいります。
まず、1つ目「いきいき、すこやか施策」といたしまして、分散庁舎の不便さを解消した防災拠点である市役所新庁舎において、子育て、福祉、介護に関するワンストップサービスの実施。
地域でのお年寄りの健康教室やワークショップ活動の支援、地域包括ケアシステムを確立し、住み慣れた場所での在宅医療と介護の連携を図ってまいります。
2つ目「学び、確かめ、改める施策」といたしましては、タウンミーティングやコミュニティスクールなどで培った協働の意識を、地域の自分事として高める活動への発展や、専門的な知識や経験を生かしたボランティアの方々との協働、総合的な生涯学習の学びの場づくりを進めてまいります。
3つ目の「のびのび施策」といたしましては、GIGAスクール構想の実現に向けて先進的に取り組んできたデジタル教育のさらなる充実を進めます。
また、他自治体に先駆けて制定した「いじめ防止条例」に基づいた、いじめや不登校の根絶、少人数学級の導入による学習環境整備にも努めてまいります。
4つ目の「経済活力施策」といたしましては、羽島インター南部への企業誘致の促進や、商工会議所と連携した企業ニーズに沿った支援策、農福連携、農業の担い手確保、新たな産地化への働きかけに加え、(仮称)新濃尾大橋、(仮称)外粟野大橋の架橋促進による交通流の改善にも努めてまいります。
5つ目の「安全・安心施策」といたしましては、先進的に取り組んできた防災・防犯を含めた危機管理体制の更なる充実、消防の広域化を検討し、連携した防災体制づくりを進めてまいります。
以上、羽島の躍進につなげる施策を確実に実施し、住んでいて良かったと市民の皆様方に実感をしていただける『全世代共生の羽島市』の実現のため、積極的に取り組んでまいります。
皆様方のより一層のご理解とご助成を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。