【羽島政談】12月定例会 閉会 市長不信任に反対・否決へ！
2023.12.22.(Fri.).羽島市議会 閉会
今年、最後の定例会も閉会となりましたが最終日に「羽島市長 不信任決議」が提出されました。
今回は、他議員数名から提出された不信任決議の提案理由と私が議場にて反対討論を行った原稿を記載いたしますのでご覧ください。
反対討論の原稿にある通り、重要なことは、議会は普通地方公共団体の意思決定機関として議決権を行使していることや議会と市長との関係性において、均衡と抑制を図ることであると考えます。
⚪︎ 市長不信任の採決結果・反対11 / 賛成5 / 棄権2
羽島市長の不信任決議 提案理由
12月議会に旧本庁舎の解体費用が債務負担行為で限度額５億７千４百万円提案されています。旧庁舎については、国の重要文化財候補に挙がっていることから慎重に審議することが重要だと考えています。
旧庁舎関係の問題点は①市議会で十分な議論がされていない②解体予算が 4 億７千万円計上され当初説明の１億７千万円の約３倍に膨れ上がった③市民に提示された耐震補強も専門家は２億円から３億円でできると試算しているが１７億円から３２億円かかるとの説明があった④基礎杭が２００本から６００本になったこと⑤旧庁舎あり方検討委員会に建築や文化財の専門家が含まれていなかった⑥学術調査要望（無償）や建築専門家の面談等に対して拒否を続けた⑦解体後の整地費用、排水路工事費などが明確でないなど多くの疑問があります。もう一度慎重な審議が必要と考えます。
また羽島市民病院については、今回の病院事業会計補正予算で３億円の限度額で借り入れの提案がされています。病院は市長が最高責任者ではありますが、毎年一般会計より７億円から８億円の繰り入れがされていますが、赤字幅の増大が予測され経営改善がされていません。
幹線道路の整備については、羽島市第六次総合計画で都市計画道路本田加賀野井線の整備は「戦略３重点事業」で、（仮称）新濃尾大橋の架橋事業と合わせて整備しますとなっています。便利な街、安全な街づくりには道路整備は必要不可欠でありますが、整備に向けての取り組みが全くされていません。
以上のようなことから、議会は予算を議決したものの、市長は事業を「市民第一主義」で進めることができていません。その責任は極めて重いものがあります。
このことにより、羽島市長 松井 聡 氏は、66,778人の市民の負託にこたえるべき羽島市長としては不適格者であると言わざるを得ません。よって、私たち議員は、松井市長の不信任を決議いたします。
以上、決議する。
【提出議案・原文転載】
羽島市長不信任 反対討論
発議 第10号 羽島市長の不信任決議について反対討論をおこないます。
はじめに旧本庁舎の解体費用について７項目の問題点・ご指摘がありますが過去に開かれた定例会の代表質問・一般質問・質疑・常任委員会等において行政側から幾度となく詳細な説明や答弁があった事実がございます。
羽島市民病院の関係は新型コロナウイルス感染症が２類から5類感染症となり全国の自治体病院で問題となっている「受診控え」などコロナ禍の対応を実施しております。
また、市民に対して「地域政策医療」を提供する羽島市民病院の赤字幅の増大を予測されておりますがその根拠が明確に示されておりません。そもそも、予測で不信任の提出理由になるのでしょうか。
幹線道路の整備、本田・加賀野井線については、こちらも過去の定例会の代表質問・一般質問等において行政側の答弁で、３市３町で構成する主要地方道羽島養老線改良促進期成同盟会において、広域幹線道路としての位置づけをし、県道としての路線認定及び早期事業化を要望していると答弁がありました。市の考えは、県事業とも連携した計画的な道路整備を行うと示されております。
このように継続的な要望を行っているにもかかわらず「整備に向けての取り組みが全くされていない」というのはいかがなものでしょうか。
また、あたかも市で整備すべきとの論調と受け取れますが市の事業で整備を望むのであれば整備予算などの具体的な根拠も併せて示すべきです。
最後になります。提案理由にある「議会は予算を議決したものの」とありますが、議会は普通地方公共団体の意思決定機関として議決権を行使しております。この権限を有しながら、自治体の長に責任を押し付けるのは、議会と市長との関係性において、均衡と抑制を図る地方公共団体の行政・財政運営に対し無秩序な状態を招く恐れがあります。
こうした観点から、計画的な行財政運営を遂行する松井聡羽島市長は首長として不適格者ではないと考えます。よって羽島市長不信任決議に反対いたします。
【反対討論 原稿をもとに作成】※議事録ではありません
