羽島市議会議員 野口よしひろ 公式ホームページ

全国高速自動車道市議会協議会 出席

2025.02.07.(Fri.).
 本日、全国市議会議長会の協議会である「全国高速自動車道市議会協議会定期 総会」に出席しました。初めて出席する協議会でしたが「全国自治体病院経営都市議会協議会」と同様、協議内容は国に対する要望書の決議でした。

今回は、本協議会の設立経緯や決議された要望についてご紹介します。

○ 設立の経緯

 昭和50年1月28日「高速自動車道通過市共通の問題を総合的に調査研究し、この解決をはかるための行財政上の具体的方策を協議するとともに、その実現を強力に促進していく」ことを目的に「高速自動車道通過市議会協議会」として東京都調布市を会長に加盟197 市により設立。平成8年度より全国市議会議長会事務局にて事務取扱。平成12年2月17日第26回定期総会において、「本協議会には、高速自動車道の共有区間の通過する都市のほか、未開通の都市も多数加盟しており、要望事項においても建設促進が大きな比重を占めている」ことから同年4月 1 日より、「高速自動車道の建設促進と通過市共通の問題を総合的に調査研究し、この解決を図るための行財政上の具体的方策を協議するとともに、その実現を強力に促進する」ことを目的として「全国高速自動車道市議会協議会」と名称変更。

○ 決議された要望

 高速道路をはじめとする高規格道路ネットワークは、全国を結ぶ物流体制の構築や広域周遊観光の促進に資するなど我が国の経済発展に不可欠な大動脈としての機能を発揮している。
 さらに、近年、頻発・激甚化する大規模自然災害に対し、救急救命・復旧活動を支えるほか、三次医療圏等の広域救急搬送のための「命の道」として重要な役割を担っている。
 しかしながら、整備が大幅に遅れている区間は未だ多く残されており、令和6年能登半島地震では、未整備地域における救急活動・物資輸送に大きな障害となったことから、高規格道路ネットワークの整備は防災の観点から早期に進めていくことが喫緊の課題となっている。
 また、既存区間においては、暫定2車線の4車線化や老朽化対策、防災機能の強化などが急務となっている。
 よって、本協議会の総意をもって、特に次の事項について強く要望する。
一、ミッシングリンク解消のため、高規格道路ネットワークの早期整備を推進すること。
一、道路整備等を安定的に実施できるよう、建設資材高騰や労務費の上昇を踏まえた財源の確保に万全を期すこと。
一、暫定2車線区間においては、4車線化の早期かつ着実な実現を図ること。
一、防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策の迅速な事業推進を図り、災害に強い道路ネットワークを構築すること。
一、地震や豪雨、豪雪などの災害時でも交通機能を維持できるよう、高速道路の一層の危機管理強化を図ること。また、高速道路を利用した、津波や洪水の緊急避難場所の確保など防災に資する対策の推進を図ること。
一、老朽化が進む高速道路の安全・安心のため、予防保全に十分な財源を確保するとともに、維持管理・更新に関する新技術の開発・導入について一層の支援を図ること。
一、多重衝突や大型車両による事故など重大事故に対し万全な安全対策を講じること。
一、高速道路の機能向上と利便性の拡大を図るため、インターチェンジの整備促進、サービスエリア・パーキングエリアへのEV充電施設や水素ステーションの整備などの推進を図ること。
一、近年、大型車マスに普通車が駐車する等の不適切な使用や、休憩以外の長時間駐車等により、利用者の休憩ができないサービスエリア・パーキングエリアが増えている。適切に利用している者が不便を強いられることがないよう、適切な措置を講じること。
一、高速道路周遊パスなど、広域周遊観光促進に向けた取り組み支援を図ること。

以上、決議する。
令和7年2月7日 第51回 全国高速自動車道市議会協議会 定期総会


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