羽島市議会議員 野口よしひろ 公式ホームページ

令和7年 9月定例会 会派代表質問 文化芸術振興に向けて 褒賞金制度の導入を!

9月定例会では、市議会会派「清流政策研究会」代表質問を行いました。
今回、ご紹介する質問内容は文化芸術振興・報奨金制度の導入についてご説明します。

○ 現在行っている支援策

○文化団体の活動に対する補助金の交付実績
・地域文化振興補助金 R6:9団体・1,616,348円 / R 7見込み:8団体 1,350,400円
・文化協会 R6:433,000円(20団体)R7見込み:332,000円(19団体)

【文化センターの育成・支援事業の令和6年度実績】
・フレッシュアーティスト ピアノ3名、マリンバ1名練習・発表の場の提供等
・文化センター合唱団Jr.7名若手指導者2名(指揮者、伴奏者)フェス参加
・文化センター合唱団25名、ぎふ羽島吹奏楽団42名定期演奏会等
・ランチタイムコンサート14団体、新ホールでピアノ14名発表・体験機会の提供 

○ 質問内容

スポーツの分野において、全国・国際大会レベルで活躍が期待できる選手及び団体を指定し、育成支援をする。全国大会等で活躍した個人・団体への褒賞(ほうしょう)、全国大会等に出場する個人・団体へ激励金を支給する制度、また、トップアスリート等によるスポーツ・パラスポーツ教室及びスポーツ指導者研修会を開催する制度は、先ほど質問をさせていただきました「トップアスリート育成支援事業」があります。

しかし、スポーツだけでなく文化芸術分野における支援制度は本市にも必要なのではないでしょうか?

部活動改革によって本市の文化部活動の地域移行は、令和6年度から茶華道・美術部の試行が始まり、本年度は茶華道・美術部がクラブを開設され、令和10年度には、文化部活動は地域に完全移行する予定と聞き及んでおります。

文化部で頑張っている児童生徒、学生の皆さん、もちろん社会人の皆さんにも全国大会、コンクールに出場しよう、優勝を目指そう、などなど、そうした皆様に対して羽島市が支援をしていく、非常に前向きな文化芸術分野の振興に寄与するものと考えております。

そこで、提案をいたしますが、文化・芸術振興等に尽力された市民・団体に対して、褒賞(ほうしょう)金等の支援事業が必要であると考えます。また、この提案につきましては、市民の皆様の要望も聞き及んでおります。本市のお考えをお示しください。

○ 答弁

市では現在、文化団体への補助金交付や、指定管理事業者による「フレッシュアーティスト育成事業」を始めとする各種育成事業等の実施により、本市の文化芸術活動の支援及び若手演奏家等の育成を図っております。

スポーツ分野と同様、文化芸術分野においても、活躍が期待される市民、団体の皆様を支援することは、本市の文化振興に有効であると考えます。他市の事例等を参考に、制度の導入について検討してまいりたいと考えております。

○ 答弁に対する返答

提案に対しまして、非常に前向きなご答弁をいただいたかと存じます。

この提案をはじめにさせていただいたのは、今年5月でありました。それ以降、担当課の皆様が先進自治体等を綿密に調査され、また、事業実施に際して、どのような課題があるのか、つぶさに研究をしていただきました。まずは、心より御礼申し上げます。しかし、そうした中で、明らかになったのは、支援するにあたり、対象者の条件をどのように設定するのかということでした。また、予算の確保について、他の事業、文化振興に関係する予算が削られてしまうのではないかという、これは私自身の心配事でありますが、こうした苦悩も、これまで担当課の皆様とは、共有をさせていただきました。まずは、令和8年度の新規事業となるよう、今後は、制度設計をしっかりと構築していただけたらと思います。

最後に申し上げたいことは、改正されたスポーツ基本法の前文には、「スポーツと文化芸術との連携が、人々に感動と希望をもたらし、人々の創造性を育み、人々が共に生きる絆の形成に広く寄与するなど、スポーツと他の分野との連携は、多様な国民一人一人の幸福の享受及び豊かさを実感できる社会の実現により一層つながるものである。」と示されております。

この前文から考えるに、スポーツ振興と文化芸術振興、トップアスリート育成支援事業と今回、提案をいたしました支援事業は、両輪と考えてもおかしくはないだろうと存じます。また、スポーツ推進まちづくり条例、こちらは、先ほど申し上げましたが素案作成中ですが、文化振興関係の条例があってもいいのでは、と思いを巡らしておりますが、ともかく、将来的には、提案させていただいた事業がトップアスリート育成支援事業のように、特にこども達に対して成功体験へと導くための事業であること、更なる事業の拡充がなされますよう、こちらも合わせて申し添えます。

○ 今後の取り組み

今回、提案しました褒賞金等の支援制度は、令和8年度予算に組み込まれるのか注視していきたいと思いますし、松井市長に対する新年度の予算要望には記載させていただいております。

また、先述した通り、改正されたスポーツ基本法の前文には、「スポーツと文化芸術との連携が、人々に感動と希望をもたらし、人々の創造性を育み、人々が共に生きる絆の形成に広く寄与するなど、スポーツと他の分野との連携は、多様な国民一人一人の幸福の享受及び豊かさを実感できる社会の実現により一層つながるものである。」と示されております。

本市において、スポーツと文化芸術の連携強化できる体制をしっかりと進めていきたいと思います。必要であれば、文化芸術振興に関係する政策条例も視野に検討いたします。

最後に、市内中学校・義務教育学校の文化部活動については、地域移行が進められており、子どもたちが文化芸術分野に触れ、学ぶ機会も増えております。
今回提案した制度が来年度から実施され、制度の充実が図れるよう望みます。


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