羽島市議会議員 野口よしひろ 公式ホームページ

羽島市 防災対策を強化するためのインフラ整備

羽島市都市計画マスタープランを読む
都市計画道路の整備状況と防災施策におけるインフラ整備

都市計画マスタープランには現況として「交通体系」が示されており、本市では20路線、83,240mの都市計画道路が都市計画決定されています。全路線の整備率は、58.3%(令和2年3月31日現在)、市街化区域東側や市街化調整区域では、未整備区間が多い状況です。交通量の多い路線は、平成27年の道路交通センサスによると、東西方向では14,959台/12hの県道大垣一宮線となっており、濃尾大橋では慢性的な渋滞が発生しています。この課題を解決するためには、(仮称)新濃尾大橋の早期、架橋が重要になってまいります。

(仮称)新濃尾大橋の架橋

 2012年に着工した新濃尾大橋は出水期でも工事可能な「送り出し工法」により架橋作業が進んでいます。完成後は県道大垣一宮線の慢性的な渋滞を解消して岐阜県羽島・西濃地域と愛知県尾張西部地域の活発な経済・文化の交流連携が促進されます。また架橋にあたり、避難・救助、支援物資輸送など災害時の道路ネットワーク強化も実現されます。今後のスケジュールは2020年代中頃には全ての工事が完成して供用が開始されます。

県道羽島養老線の県道認定とは?

 羽島市の役割は新濃尾大橋の早期架橋に向けた県への働きかけ。そして、何よりも「主要地方道羽島養老線(早期事業化要望区間)」の県道認定、事業化の実現ではないでしょうか。
新濃尾大橋以西には、羽島稲沢線・下中町城屋敷交差点から都市計画道路上中岐阜線の工事未着手区間があり、新濃尾大橋架橋に合わせ道路開通を目指さねばなりません。

●早期事業化要望区間:羽島稲沢線・下中町城屋敷交差点から西の工事未着手区間。

県道大垣江南線の整備状況

 この路線は、平成13年度から大垣市側より順次事業化され、工事が進められてきました。平成27年2月には、揖斐川を渡河する大安大橋を含む2.4km区間が供開始となったところです。

 現在、羽島市内の整備状況は、長良川新橋工区(事業促進区間)が事業化されていますが以東の早期事業化区間は事業化されていないため「県道大垣江南線道路建設促進期成同盟会」の要望活動が行われております。この同盟会役員には市議会議長も名を連ねており、議会としても早期事業実現に向け働きかけをおこなってまいります。

●早期事業区間:羽島中学校西側の県道岐阜南濃線・足近町7交差点から西に県道羽島茶屋新田線までの区間。

●長良川新橋工区:県道羽島茶屋新田線から県道安八平田線までの区間(長良川に架橋予定)。

緊急河川敷道路の重要性

 桑原町大須に所在する長良川防災船着場と岐阜市河川防災ステーションを結ぶ「緊急河川敷道路」は、羽島市内の整備も順調に進んでいます。

 長良川本郷渡河施設は境川の架橋工事は終了し逆川への架橋工事を残すのみとなりました。次項で示す受援計画においても重要な役割を果たします。


災害発災時における支援物資の搬送と受援計画の策定・防災基本条例の必要性は?

長良川防災船着場の機能とは?

大規模災害が発生した場合、陸上輸送に代わり河川利用した水上輸送(名古屋港・四日市港など)による資機材や支援物資の輸送、人員輸送を円滑に行うための施設です。

災害に強い羽島市へ 〜市受援計画と防災基本条例 〜

「広域防災ネットワークの構築」は急務です。長良川防災船着場は、岐阜県南部の資機材・支援物資などの水上輸送拠点となっています。この防災船着場に集積された物資などは、緊急河川敷道路を利用し被災地に輸送されます。この広域防災ネットワーク構築を完成させ円滑な受援体制を整備するために「羽島市受援計画」を策定する必要があります。受援計画とは、支援物資の受け入れから被災者への配布、そして人的(ボランティアなど)配置を想定するものです。また、このページでご説明したハード対策や自主防災組織強化などのソフト対策も兼ね合わせた「防災基本条例」制定も必要であると考えます。


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