羽島市議会議員 野口よしひろ 公式ホームページ

令和5年 羽島市議会 3月定例会 一般質問 議事録

◆9番(野口佳宏君) 
皆さん、こんにちは。  
自民党清和会、野口佳宏でございます。  
議長より発言のお許しを賜りましたので、通告に従い2標題について質問をいたします。

1標題目、美しいまちづくりについて、初めに、雑草の繁茂対策、対応について本市の雑草繁茂の現状についてお聞きをいたします。  
先般、市民の方から空き家、空き地の雑草繁茂の対処を要望され、担当課の皆様に対応いただきました。しかし、空き地等の所有者、あるいは所有者不明の土地等が適正に管理されず、繁茂した雑草が除去できず放置状態となっている箇所は市内に多く存在するかと思います。  
実際、雑草繁茂に関する本市への問合せは年間300件を超えると聞き及んでおりますし、同僚議員の皆様もこうした数多くのご要望を市民の皆様から伺っているのではないでしょうか。  
そこでお伺いをいたします。雑草繁茂の対応策を論ずる前に確認になりますが、現在、本市の雑草繁茂について、どのような現状なのでしょうか、お答えをください。  

次に、2標題目、スポーツ振興についてお聞きいたします。  
前回、12月定例会の一般質問では、指導者確保について質問をし、羽島市スポーツ指導者紹介制度を設置するとともに、岐阜県教育委員会が整備中である、地域指導者人材バンクと今後、連携予定であると説明がございました。  
今回の質問では、2項目について、初めに、現在、本市が実施している指導者育成についてお聞きいたします。  
暴力ゼロ、心でつなぐスポーツの絆、これは2013年7月に決定した日本スポーツ協会が定めるスポーツ界における暴力根絶に向けたスローガンであります。しかし、日本スポーツ協会の窓口には、暴力的指導に関する訴えが令和4年度だけで1月18日現在、290件も寄せられ、統計を取り始めた平成26年度以降、最多だった令和元年度の251件を既に上回っております。  
また、近年は、暴言やパワハラに関する相談も多く、令和3年度の内訳を見ると、暴言は28%、パワハラは26%、暴力は13%といった推移になっております。  
本県の第2期清流の国ぎふスポーツ推進計画では、多くの県民が集えるスポーツ施設の整備、充実と健全なスポーツ活動を支える体制づくり、暴力やハラスメントの根絶に向けた相談体制の構築や指導者研修の実施が施策目標となっております。  
こうした現状の中で、大切なことは、暴力的指導を未然に防ぐための取組が必要であり、指導者教育、育成の徹底ではないでしょうか。今回、指導者による暴言やパワハラなどを全国的な課題として取り上げさせていただきましたが、それでは、よき指導者とはどのような人物でならなければないのでしょうか。  
その答えは、人それぞれかもしれませんが、一足早く休日運動部活動をはしまなごみスポーツクラブに地元移行した竹鼻中学校の生徒からは、いつもコーチの指導により、技術が向上するよう詳しく説明をしてくれました、教えてくれたり、指導等々本当に楽しく部活動の時間を過ごしている、さらには、保護者からもコーチが専門的な知識を持って指導していただいているため、満足している、指導者に熱心に指導していただいており、また、生徒の人格を尊重した言動で対応していただいているといったお話を賜ったところであります。  
このように、技術的な指導はもちろんのこと、生徒の人格を尊重する道徳的な側面を指導者側が重要視することは、スポーツの本来あるべき姿ではないでしょうか。先述したとおり、指導者の育成については、成果と課題があろうかと存じます。  
そこでお伺いいたしますが、現在、羽島市として、どのような指導者育成が行われておりますでしょうか。その取組をお示しください。  
以上で、1回目の質問を終わります。ご答弁よろしくお願いをいたします。
○議長(南谷佳寛君) 生活環境部長 高橋宏成さん。
◎生活環境部長(高橋宏成君) 
私からは、標題1、美しいまちづくりについて、雑草繁茂の現状に関する質問にお答えします。  市では、雑草繁茂に関する苦情、相談を受けた場合には、現地を確認した後、羽島市美しいまちづくり条例に基づき、指導及び助言、勧告、命令を文書にて行っております。苦情相談件数は、令和2年度は320件、3年度は265件、4年度は2月末時点で331件でございます。  
同条例に基づく対応件数は今年度2月末時点で助言が230件、このうち、再度の苦情により2回目の助言を行った件数が47件、指導が11件、勧告が5件、命令が3件となっています。  
以上でございます。
○議長(南谷佳寛君) 市民協働部長 伊藤佳津子さん。
◎市民協働部長(伊藤佳津子君) 
私からは、標題2つ目、スポーツ指導者の育成についてのご質問にお答えします。  
指導者育成の市の取組としましては、総合型地域スポーツクラブや市スポーツ少年団の指導者を対象に、指導者の資質向上、自閉症等の専門知識教育及びスポーツハラスメント防止の研修会を実施し、今年度は61名の指導者の方々に参加いただきました。  
また、総合型地域スポーツクラブに対し、岐阜県スポーツ協会が行う指導者育成の講習会や地域運動部活動育成研修会の周知を図るとともに、その参加者の取りまとめを行っております。  
今後も、このような研修会の機会を提供していくことにより、適切な指導を行っていただける指導者を育成していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(南谷佳寛君) 9番 野口佳宏さん。
◆9番(野口佳宏君) 
ご答弁ありがとうございました。
続きまして、1標題2項目めの、質問になりますけれども、本市には、平成12年に美しいまちづくり条例が施行されておりますが、この条例において、市長は空き缶等のごみの散乱、ふん害及び雑草の繁茂を防止するため、必要な指導及び助言、勧告することが可能となっています。  
しかし、1問目で本市の雑草繁茂の状況が明らかになったわけですが、しっかりと対応すべきであるというのが、これまで市に対する問合せをされた市民の皆様の意見だと思います。  
また、本市の雑草繁茂の状況が鑑みるにこの条例での対応は不十分ではないかと思いますが、条例に基づく対応をされた結果、どのような効果がございましたでしょうか。  
さらに、先進自治体では、空き地に繁茂した雑草等の除去に関する条例や空き地の雑草等の除去に関する条例、空き家等及び空き地の適正管理に関する条例を制定し、対応されております。本市においても、美しいまちづくり条例や空き家等対策の推進に関する条例など、雑草繁茂対策を強化するために、条例改正あるいは新たな条例制定を行うべきであると考えますが、市のお考えをお聞きいたします。
○議長(南谷佳寛君) 生活環境部長 高橋宏成さん。
◎生活環境部長(高橋宏成君) 
お答えいたします。  
羽島市美しいまちづくり条例に基づく助言文書送付後の反応につきましては、雑草の除去時期をご連絡いただける方や速やかに改善をしていただけない方など、様々でございます。  
先ほどご答弁申し上げましたように、今年度、230件の助言のうち、再度の苦情による2回目の助言が47件であったこと、また、その後の指導が11件だったことから、文書による助言には一定の成果があったものと考えております。  
その一方で、市から、助言、指導を行っても対応していただけないケースがあることも事実であります。今後は、遠方の方や高齢者等で自身で草を刈ることができない方には積極的にシルバー人材センターへの案内を進めるとともに、郵送で文書を送るだけではなく、家庭訪問による助言、指導も行っていきたいと考えております。  
したがいまして、現行の羽島市美しいまちづくり条例の中で、対応を強化していきたいと考えております。  
以上でございます。
○議長(南谷佳寛君) 9番 野口佳宏さん。
◆9番(野口佳宏君) 
美しいまちづくり条例の範囲で対応を強化していくということでございました。今、対応されているから大丈夫であろうという認識なのかもしれませんが、今回の質問を通じまして、雑草繁茂の問合せ、対応件数が多いと、私自身捉えております。雑草繁茂対策を含めた空き地の管理についても、もう一歩踏み込んでいただきたかったところでございます。  
令和2年に土地基本法が改正をされ、土地の適正な利用のみならず、適正な管理が必要であることが明示をされました。もちろん美しいまちづくり条例には土地所有者等の責務が明記をされておりますが、雑草繁茂だけではなく、空き家、空き地バンク、当市にはございますが、景観条例、計画があり、羽島市の火災予防条例にも空き地の管理が明記されておりますことから、空き地の定義、適用範囲など、あるいは立入調査、関係機関との連携等々、しっかりと明確化をさせておく必要があるのではないでしょうか。  
最後に、ご紹介ですが、春日井市、今、皆さんタブレットお持ちですから、羽島市雑草繁茂とやると、羽島市の雑草繁茂のページ出てくるんですけれども、少し情報掲載が少ないんですね。愛知県の春日井市のホームページを見ると、雑草等でお困りの場合の連絡先というのがある。羽島市の場合は、生活環境課に1本だけなんですけれども、所有者の分からない空き地の場合、春日井市の先進事例ですけれども、環境保全課にご連絡をしてください。農地の場合は農政課に電話をしてください。道路の場合は道路課に言ってください。街路樹・公園・沿道の場合は公園緑地化に言ってください。水路の場合は河川排水課に言ってください。分かれているんですね。  
今、生活環境課が全ての問合せを受け付けているような状況なんだろうと思いますので、正直言って、それで対応されているので、問題ないとは思うんですけれども、しっかりとやっぱり羽島市全体を見渡したときに、今の羽島市の農地、雑草多いよねという状況があるのであれば、やっぱり担当課のほうにも私は振るべきなんだろうと思いますし、ぜひとも、こういう後で見ていただければいいと思いますが、先進事例を見ていただきたいなと思います。  
行政側のスタンスだと、私有地に何でそこまでやらなきゃいけないんだと思われるところもあるとは思うんですけれども、これはもう春日井市だけではないんですけれども、しっかりと周知、管理してもらいたいという思いから、草刈り機の貸出しをしている自治体もございます。これは春日井市、春日井市の場合は、1台3日間で600円、予約制でございまして、有料でやっているところもありますし、無料で貸出しを、行政が貸出しをしている自治体もあるようでございますので、そうした先進事例も見極めつつ、雑草繁茂対策にご尽力をいただきたいと。このように思っております。
○議長(南谷佳寛君) 市長 松井 聡さん。
◎市長(松井聡君) 
今の時代に対応したご提言かと思います。春日井市のような約人口40万弱でございますよね。そういうところで比較的、宅地化が進んでいるところについては、いわゆる土地の種別が分かりやすいということで、いきなりご自分でセレクトをして、その担当課という方法を取っていると思います。うちは生活環境課でまず第一にそういうご連絡をいただいて、そして所管のところにまた振り分けをすると、そういう方式で対応をしておりますので、卵と鶏の関係にはなっておるわけです。  その一方、私も非常に最近、よく思いますのは、雑草繁茂、あるいは農地所有者でない方のいわゆる雑草のいわゆる燃やし、それから空き家対策等々の議員おっしゃるように、理念条例では、とても整備が追いつかないということがございますので、その個別のデータに基づいて、何がしかの類似行為が重なった場合には、それなりの対応をするというような検討も今後進めてまいりたいと存じますので、またご指導よろしくお願いしたいと思います。  
以上です。
○議長(南谷佳寛君) 9番 野口佳宏さん。
◆9番(野口佳宏君) 
市長、ご答弁ありがとうございました。  
そうなんです。それなりの対応が必要なんです。それなりというのは、いろいろ条例等々、ほかの自治体の皆さんやっていらっしゃることなので、しっかりとお調べをいただきたいと思います。  正直言って切りがないんですね。同じ時期、同じ時期、ちょっと議員さん、うちの隣のとなるんですよ。多分、これは担当課が、よくね、年間300件ですから、1日1回ペースですよね。そういう状況が続くので、しっかりと自分の土地は自分の土地でしっかり管理するという自覚を持っていただきたいと思いますので、そういったところの情報発信含め、担当課の皆さんにはご尽力をいただきたい、そのように思っております。
 
ということで、2標題目になります。ご答弁ありがとうございました。  
育成の面ですけれども、私も指導者の資格を持っておりまして、結構、いろんな資格があるんですけれども、結構座学が多いんですね。なので、羽島市のみならずですが、いろんな団体の資格取得を市でも見ていると、体を動かしながらの学習というか、研修も必要なんではないかなと思いながら、2標題目の2項目めの質問にいきたいと思いますけれども、指導者の育成と同様に資格を取得してもらい、指導することも重要でございます。現在、市内で公認指導者資格をお持ちの方は何人お見えでしょうか。  
また、12月定例会において、羽島市スポーツ指導者紹介制度について質問させていただきましたが、指導者資格取得者の取扱いを含む、本制度の詳細も併せてお示しをください。
○議長(南谷佳寛君) 市民協働部長 伊藤佳津子さん。
◎市民協働部長(伊藤佳津子君) 
現在、市内における公認指導者資格の保有者数は164名でございます。内訳としましては、日本スポーツ協会公認スポーツ指導者が101名、日本パラスポーツ協会公認スポーツ指導者が13名、日本レクリエーション協会公認スポーツ指導者が50名でございます。  
現在、策定を進めておりますスポーツ指導者紹介制度につきましては、適切な指導者を紹介することにより、市のスポーツ振興や健康増進を図ることを目的とし、令和5年4月の運用開始を予定しております。  
指導者の登録要件につきましては、18歳以上の市内在住または在勤者で、日本スポーツ協会、日本パラスポーツ協会及び日本レクリエーション協会の公認スポーツ指導者の資格保有などを予定しております。  
制度利用団体につきましては、市内の各学校をはじめ、市総合型地域スポーツクラブ、社会教育団体等を考えております。  
以上でございます。
○議長(南谷佳寛君) 9番 野口佳宏さん。
◆9番(野口佳宏君) 
ご答弁ありがとうございました。  
本当にいろいろな団体の資格がたくさんあって、その下に競技別のまた資格取得、資格があるわけでございまして、結構皆さん、保護者の皆さんも含めて、これから子供たちにスポーツ教えようとか、そういう方いらっしゃるんですけれども、どこから資格取得スタートしていいか分からないという方、結構いらっしゃるので、そういったあたりの導きじゃないですけれども、何て言うんですかね、こういうプロセス、資格取得のプロセスというのをしっかりとスポーツ推進課、担当課だと思いますけれども、スポーツ推進課のほうで示していただけると、指導者の資格を取得した指導者も増えて、羽島市のスポーツ指導者紹介制度も一層生きてくるんではないかなと、このように思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  
以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。

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